赤ちゃんが生まれつき備えている反射は、「原始反射」と呼ばれていて、いくつかの種類があります。
原始反射は、生存や身体の成長に必要なもので、生まれて間もなく起こるものも多いですが、成長するにつれて次第に消失していきます。
心理学でも赤ちゃんの原始反射について学習をするので、今回は7つの原始反射を一緒に見ていきましょう!
生まれつき備わっている7つの原始反射
原始反射とは?
原始反射とは、新生児期、乳児期に見られる特定の刺激によって誘発される反射です。「新生児反射」と呼ばれることもあります。
反射…熱いものを触ったときに瞬時に手を引っ込めるなど、外部の刺激によって起こる反応。
原始反射は、赤ちゃんが生まれたときから備えている反射的な運動で、生命の維持や外部からの危険から身を守るため、さらに運動機能の発達のために重要です。
原始反射は、生後0~3ヶ月頃に出現して、個人差はありますが生後4~6ヶ月頃に段々と消失していきます。
原始反射が消失することによって、赤ちゃん自身の意志で身体をコントロールすることができるようになります。
探索反射

探索反射とは、赤ちゃんの唇や口角に何かが触れると、触られた方に顔を向けて探す反応です。
口唇探索反射、追いかけ反射、ルーティング反射と呼ばれることもあります。
探索反射は、生まれて間もなく出現して、生後4〜6ヶ月頃になると自然に消失します。
探索反射によって、赤ちゃんは生まれてすぐに母乳を探して飲んだり、哺乳瓶からもミルクを飲むことができます。
吸啜反射

吸啜反射は、唇に触れたものを強く吸いつく反射です。
これはミルクを飲むために必要な反射で、生まれて間もなく出現して、生後4〜6ヶ月頃になると自然に消失します。
指を赤ちゃんの口に指を少しだけ入れると、指に吸いつく動作をすることがあります。
探索反射と吸啜反射の違いは、探索反射は唇に触れたものを探して顔を動かす反応で、吸啜反射は口に入ってきたものを吸う反応です。
モロー反射

モロー反射は、小児科医であるエルンスト・モローによって発見された原始反射のひとつです。
モロー反射は、仰向けに寝かせた赤ちゃんの頭を少し持ち上げてから急に支えを外すと、ばんざいをするように両手を広げて、何かにしがみつくような動作をする反射です。
生後0~4か月頃に見られますが、生後3か月頃から消失し始めます。「抱きつき反射」や「驚愕反射」と呼ばれることもあります。
モロー反射は、赤ちゃんが驚いたときに近くにあるものにしがみついて、身を守ろうとする正常な防御反応です。
モロー反射を確かめようと、故意に赤ちゃんの頭を落とす動作は非常に危険ですので行わないようにしてください。
モロー反射は、大きな音やベッドが強く揺れたときなど、外部からの強い刺激でも起こることがあります。
非対称性緊張性頸反射

非対称性緊張性頸反射とは、仰向けに寝ている赤ちゃんの顔を左右どちらかに向けると、顔を向けた側の手足は伸びて、反対側の腕と足は曲がる原始反射です。
非対称性緊張性頸反射の姿勢は、フェンシングの構えに似ているため、「フェンシングポーズ」と呼ばれています。
歩行反射

まだ歩くことができない赤ちゃんの両脇を支えて、体を前かがみにして床に足をつけると、足を交互に動かして歩いているような動作をします。
歩行反射は、出生後~生後2〜3ヶ月の間に見られ、生後2〜3ヶ月頃に自然に消失します。
掌握反射

掌握反射とは、赤ちゃんの手足に刺激を与えると、ぎゅっと握りしめる反応です。
掌握反射は「手掌把握反射」と「足底把握反射」があります。
「手掌把握反射」は、手の平に触るとギュッと握り返す反応で、生後3~4ヶ月頃まで見られます。
「足底把握反射」は、足の親指の付け根を押すと足の指が内側に曲がる反応です。生後9〜10ヶ月頃まで見られます。
バビンスキー反射

バビンスキー反射は、フランスの神経学者であるバビンスキーによって発見された原始反射のひとつです。
足の裏をかかとから指先に向かってゆっくりとこすると、親指が甲の方へ反り、ほかの4本の指が扇のように広がります。
バビンスキー反射は、生後0か月~2歳頃まで見られます。
まとめ
今回は、7つの原始反射について紹介しました。
看護師さんや保育士さんはもっと詳しく勉強されるかと思いますが、発達心理学の講義でも生まれたときから高齢になるまでの発達について学習します。
原始反射は正常な反応ですが、赤ちゃんの行動について気になることがあるときには、必ず専門家に相談してください。
