【感情心理学】感情とは? 「感情・情緒・情動・気分」はどう違う?

感情 心理学

感情は、心理学の多くの領域で取り上げられている研究テーマです。

今回は、感情の構成要素と種類について紹介していきたいと思います。

感情とは何か?

感情の構成要素

感情は、生理、学習、認知、発達、社会、臨床などの多くの領域で取り上げられている研究テーマです。

感情心理学は、感情と行動の相互作用を研究する心理学の分野です。

感情は、プラスの感情やマイナスの感情のどちらも、表情をはじめとする身体の変化につながることが多いので、感情の生理学的な仕組みを理解することも重要で、大学では脳の部位や機能、それらに関連する疾患についても学びます。

生き残りの可能性を高めるために、素早く情報処理を行って反応することができるように、進化の過程で獲得されたものが「感情」だと考えられています。

感情 心理学

感情を構成する主な要素としては、認知的評価、生理的反応、表出行動、主観的体験があります。

認知的評価は、感情喚起(見る・聞くなどの特定の刺激によって、怒りや喜びなどの特定の感情が生まれること)に関わる情報の処理です。ある出来事が起こったときに、それが自分にとってどのような意味があるのか「意味づけ」や「解釈」をすることを認知的評価と言います。

生理的反応とは、その感情を抱いたことで起こる血圧・心拍数・呼吸の変化などです。

表出行動とは、文字の通り抱いた感情を表現することで、言葉だけではなく表情や仕草といった非言語によっても表されます。目を見開く、悲鳴を上げる、震えるといった表情や身体動作などが見られます。

感情の主観的体験は、その感情に対して自分はどのように思うのか、その感情をどのように自覚しているのかという心の状態を指します。「楽しい」「悲しい」「腹が立つ」という感情を、ただの感情ではなく、今どのように感じているのかと深く考えることです。

感情の種類

感情は、対象や状況に対して価値づけを行います。プラスに価値づけをするとその対象や状況を受け入れて接近しますが、マイナスに価値づけをすると拒否や回避の行動をすることになります。そのため、感情は行動への「動機づけ」となっていると言えるでしょう。

感情は英語で「emotion」ですが、日本語に訳すときには、感情だけではなく「情動」や「情緒」と訳されることがあります。

感情を動機づけの機能として重視する学習心理学や動物心理学の領域、感情の生理的基礎を解明しようとする神経科学、生理心理学の領域では「情動」と呼ばれることが多いです。

発達心理学では、子ども(乳児期の赤ちゃんを含む)と母親の関係についての研究が行われてきた歴史があり、母子間の情緒的なつながりが重視されるため「情緒」と呼ばれることが多いです。

感情は、快−不快に関する心の状態とその表出を指していて、数秒から数分間に渡って起こり、その後は比較的速やかに収束していきます。

情動は、喜怒哀楽など身体的(表情)に表れやすく、急激に生じて短時間で終わる比較的強い感情です。

気分は、「スッキリーモヤモヤ」「爽快ー憂鬱」などのように強くはないけれど、数時間から数日にわたって持続する感情です。

感情と気分の違いは、「感情」はその気持ちを抱いた理由やきっかけが明白で分かりやすい場合が多いです。しかし、気分はその気持ちになった理由やきっかけがはっきりしておらず、「なんとなく」というように不明瞭なことが多いです。

ポジティブ感情…快適で前向きな明るい気分。ポジティブ心理学は、ポジティブ感情が心理的および社会的にどのような影響をもたらすのかを研究するために始まった心理学の領域です。

ネガティブ感情…不快で落ち着かない気分。恐怖、怒り、悲しみ、不安、鬱などの感情の総称です。

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