個人の性格を理解するための方法として、大きく2つの方法があります。
類型論と特性論とはどのようなものなのか、それぞれの利点と難点について一緒に学んでいきましょう!
類型論と特性論
パーソナリティとは
性格は、「刻み込む」を意味するギリシャ語が語源で、個人の認知・感情・行動の傾向のことです。
パーソナリティの語源はラテン語のペルソナで、「仮面」という意味を持ち、性格に社会的に獲得した性質が加わったものです。
パーソナリティは知能や態度、興味、価値観なども含めた個人の全体的特徴をあらわすこともあるため、性格よりも広い概念といえるかもしれません。
パーソナリティの把握の仕方
類型論

類型論とは、性格を典型的な「類型(カテゴリ)」に分類して、個人の性格を理解しようとする方法です。
基準となる類型を見つけ出して、それに人を当てはめることによって、個人を理解しようとします。
類型論は、やや古典的な位置づけになっていて、カテゴリーに分類することに限界があることなどから、現在のパーソナリティ研究としてはあまり行われていません。
利点としては、説明がシンプルであること。典型的な例が挙げられているため、直感的に分かりやすい点。ぴったりと当てはまる人もいるので、納得しやすいところです。
難点は、個々の違いや個性を無視して、一律に捉えすぎてしまう点。多くの人は複数の類型の特徴を持つ、中間型になる傾向があります。類型論では、その類型に特徴的な性質を持っているかが注目されるため、ほかの性質が無視されやすいことが難点です。
代表的な研究者は、クレッチマー、ユング、シュプランガー、シェルドンです。
特性論

特性論とは、人の特徴を表すために必要となる特性を見つけ出して、それぞれの特性の程度の組み合わせで性格を理解する方法です。
「どの特性をどれくらい持っているか」という個人が持つ特性を数値化して、統計を用いてパーソナリティを正確に把握しようとします。
特性とは、個人の行動でほかの人と比べて、持続的に一貫して持っている傾向のことです。
今日のパーソナリティの研究では、特性論が主流となっています。
利点としては、特性の量的差異に着目することで個人差についても見ることができること。客観的で、個人のパーソナリティを詳細に捉えることができることです。
難点は、詳細な比較は可能ですが、細かく分類できる一方で類型論のように性格の全体像を掴みにくいことです。
代表的な研究者や理論は、オルポート、キャッテル、アイゼンク、Big5です。
まとめ
類型論は、性格をカテゴリに分類するため、性格を「質」で分類しています。
特性論は、個人が持つ特性の数値を調べて統計的に分析するため、性格を「量」で分類しています。
