【認知心理学】記憶の種類と役割 短期記憶と長期記憶について

記憶 認知心理学 種類

あなたは小さい頃のことをどれくらい覚えていますか?

私たちが人の名前や電話番号を覚えたり、学校で勉強することを覚えたり、自転車や自動車に乗ることができるのは、人が「記憶」ができるからです。

記憶は、私たちの生活に欠かすことができない大切なものですよね。

今回は、認知心理学で多くの研究が行われている「記憶」について、「記憶」にはどのような種類があるのか一緒に見ていきましょう!

記憶の種類と特徴

記憶をするための3つのステップ

認知心理学 記憶の3過程

人が何かを記憶するときには、次の3つのステップを行う必要があります。

①記銘という「覚える」作業です。②保持という覚えておくこと。③想起という覚えたことを思い出すことです。この3つのステップをすべて行うことで、人は記憶をすることができます。

情報処理アプローチ(認知心理学)では、①符号化、②貯蔵、③検索と表現されることもあります。

記憶できる時間

認知心理学 感覚記憶 短期記憶 長期記憶

記憶は、感覚記憶短期記憶長期記憶に分類することができます。

感覚記憶は、五感でキャッチする情報ですが、1~2秒程度の短い時間で消えてしまう短い記憶です。

アイコニックメモリー(視覚刺激の記憶)の保持時間は1秒以内、エコーイックメモリ(聴覚刺激の記憶)の保持時間は数秒以内と言われています。

短期記憶は、10~30秒ほどしか保持することができず、覚えた内容のほとんどが消えてしまう短い記憶で、電話番号などを一時的に覚える能力です。

短期記憶の特徴は、記憶できる容量には限界があることです。人が記憶できる情報のまとまりの単位は、「チャンク」と呼ばれています。短期記憶できる容量は「7±2」であるとする説をジョージ・ミラーが提唱しました。

長期記憶は、半永久的に覚えていることができる記憶で、言語化できるか / できないかという違いで、「宣言的記憶」と「非宣言的記憶」に分けられます。

「長期記憶」はほぼ無限に近い容量を持っていて、過去の記憶や知識などが入っています。

長期記憶

認知心理学 長期記憶

短期記憶の中でも印象的だったこと、またはリハーサル(何度も繰り返すこと)を行うと長期記憶となって、半永久的に消えない記憶になります。

長期記憶は、言語化できる宣言的記憶(陳述記憶)と、言語化できない非宣言的記憶(非陳述記憶)に分けられます。

宣言的記憶は、エピソード記憶意味記憶があります。

エピソード記憶は、小学校の運動会の出来事や誕生日を祝ってもらった思い出など、個人の経験や体験に関する記憶です。

意味記憶は、知識や言葉の意味に関する記憶です。例えば「富士山」であれば、「日本で一番高い山」「標高は3,776m」「世界遺産に登録された」という知識が意味記憶になります。

非宣言的記憶は、手続き記憶プライミング古典的条件づけが含まれます。

手続き記憶は、身体が覚えているため意識的に思い出そうとしなくても自然に行うことができる記憶で、主に動作に関する記憶です。

一輪車や自転車は乗り方を覚えたらしばらく乗っていなくても乗ることができますし、ピアノなどの楽器も身体で覚えたことなので、完璧にではなくても覚えた曲を演奏することができます。

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