子どもの頃、「宿題をしなさい」「お風呂に入りなさい」と言われて、「今やろうと思ってたのに…」「急にやる気をなくした」という経験はありませんか?
今回は、コミュニケーションに関連するブーメラン効果について紹介します。
ブーメラン効果とは?
相手が本来の意図とは逆の行動をしてしまうブーメラン効果

ブーメラン効果は、相手に何かを伝えようとしたとき、説得をしたいときに、その説得が逆効果になってしまうことを言います。
ブーメラン効果は、自由な選択が侵害されたときに、反発して自由を取り戻そうとする心理的抵抗である心理的リアクタンスによって引き起こされます。
ブーメランは投げると自分の元に戻ってきますが、説得がブーメランのように逆の軌道を通って戻ってくる、つまり本来の意図とは逆の結果になることから名付けられました。
ブーメラン効果の例

子どもの頃に、そろそろ勉強をしようかと思っていたタイミングで、「勉強をしなさい」と言われて、急にやる気がなくなったという経験をしたことはありませんか?
子どもが勉強をしようとしているのに、「勉強しなさい」と言われてしまうと、「勉強をしない」という選択の自由が奪われたと感じてしまいます。その結果、子どもは腹を立てたりやる気を失ってしまう場合があります。
「~しなさい」「~してはいけない」という言葉は、自由に選択することができず、強要されていると感じるため、言われた側の人はモヤモヤしたり反発感情を抱きやすくなります。
説得しようとすればするほど、説得の効果は弱くなってしまいます。
相手へ声掛けをするときには、柔らかい口調で話をしたり、選択肢をいくつか作るなど工夫してみるとよいかもしれませんね。
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