【心理学】思考のシステムと認知バイアス

認知バイアス 心理学

「バイアス」という言葉を聞いたことがありますか?

心理学では「バイアス」という言葉がとてもたくさん登場して、学生の頃の私の頭は大混乱しました…。

今回は「認知バイアス」とは何か、「なぜ認知バイアスが起こるのか」について一緒に見ていきましょう!

認知バイアスとは?

認知バイアス

認知バイアス 心理学

「認知」とは、視覚や聴覚などの五感から情報を捉えて、それが何かを脳が処理することです。

心理学でよく登場する「バイアス」とは、「偏り」「歪み」「偏見」を意味する言葉で、「論理的で理性的、望ましい」と思われる判断や意思決定から外れて、偏った見方や考え方をしている場合に使われます。

つまり認知バイアスとは、偏った見方や思い込み、偏見や先入観などの「認知の偏り」のことです。

認知バイアスはとても…とても多くの種類があります。

認知バイアスは、「ヒューリスティック」という情報処理システムが原因で起こります。ヒューリスティックとは、直感的に物事を判断するする仕組みで、経験や先入観に基づいた解決方法です。

ヒューリスティックは、直感的に素早く判断するという特徴がありますが、スピード重視のため正確な判断することが難しくなるため、誤った判断をしやすくなります。これが、認知バイアスを引き起こす原因です。

そして、経験に基づいた解決方法を模索するため、過去に経験したことがないことや複雑な問題については、ヒューリスティックな情報処理では解決することが難しいことがあります。

思考のシステム

認知バイアス 二重過程モデル カーネマン 心理学

私たちは、2つの思考システムを使い分けて情報を処理しています。

思考のシステムに関する理論は、心理学者/行動経済学者のダニエル・カーネマンが提唱した、二重過程モデル(二重過程理論)が有名です。

二重過程モデルとは、人間の思考が「直感的で速い思考(システム1)」と「論理的で遅い思考(システム2)」の2つのシステムで成り立っているとする理論です。

システム1は、ヒューリスティックな情報処理と同じで、瞬時に情報を処理するため、人の生存するために欠かすことができない思考方法です。脳への負荷が少ないため、日常生活ではシステム1を活用することが多いですが、認知バイアスが起こりやすくなります。

システム2は、論理的・分析的な思考方法で、複雑な問題を解決するときに活躍します。集中力とエネルギーが必要ですが、意識的に努力をして思考するため、認知バイアスは起こりにくいです。普段はシステム1に頼ることが多いですが、難しい計算や論理的思考が必要なときに用いられます。

二重過程モデルのまとめ

項目システム1システム2
処理速度速い遅い
努力・エネルギーほとんど要らないかなり必要
意識無意識・自動的意識的・意図的
得意パターン認識複雑な計算・論理的推論
弱点認知バイアスが起こりやすい疲れやすい・日常的に使えない

まとめ

直感に従って素早く物事を判断することは、危険を回避するときにも大切ですし、脳への負担を軽くするためにも重要です。

そのため、ヒューリスティック(システム1)のような思考方法は、人が生活するうえで欠かすことができません。

「思考の歪みや偏り」「偏見」と言われると認知バイアスは悪いことだと思うかもしれませんが、認知バイアスは誰にでも起こることで、思考のシステムから考えても仕方がないことです。

「人間は認知バイアスを起こすものなんだ」と考えて、いつも頭の片隅に置いておいて、「考え方が偏っているかもしれない」と思ったときに、上手にコントロールできるようになるとよいですね。

認知バイアスの種類については、とても多いので一つずつ紹介していきたいと思いますので、お待ちください!

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