【印象形成】最後が印象に残る? アンダーソン模擬裁判実験と新近効果

新近効果 アンダーソン 心理学

あなたは、仲良く会話をしていたのに、去り際に相手がそっけなくなったりして、印象が悪くなってしまったという経験はありませんか?

お店などでサービスを受けるときにも、それまでは熱心に説明をしてくれていたのに、帰り際に挨拶もなく「フンッ」という態度を取られてしまうと、「あれ?」と違和感を持つかもしれません。

今回は、最後が印象に残りやすくなる新近効果について、アンダーソンの模擬裁判実験を交えながら紹介していきたいと思います。

新近効果とは?

新近効果

新近効果とは、最後に提示された情報が全体の印象を決めることです。

認知心理学者のアンダーソンが行った模擬裁判実験の結果から提唱されました。

新近効果 アンダーソン 心理学 模擬裁判実験

この実験は、検事役、弁護士役、陪審員役が登場します。模擬裁判は実際にあった事件を元に作られました。

検事は被告人に不利なA~Fの6個の証言を持っていて、弁護士は被告人に有利な①~⑥の6個の証言を持っています。

実験では、検事と弁護士が交互に証言をする場合と、証言の順番を変える場合の2つのパターンを用意して、陪審員がどのように判断するのかを調べました。

検事と弁護士が交互に証言する

新近効果 アンダーソン 心理学 模擬裁判実験

まず検事が証言Aと証言Bを証言したら、弁護士が証言①と証言②を証言するという形で、検事と弁護士が交互に証言を行いました。

検事と弁護士が2個ずつ交互に証言をした場合は、最後に弁護士が証言をすることになりました。

その結果、弁護士の証言が正しいと判断する陪審員が多くなりました。

検事と弁護士が証言する順番を変える

新近効果 アンダーソン 心理学 模擬裁判実験

弁護士が6個すべての証言をして、次に検事が6個すべての証言をした場合には、最後に検事が証言をすることになります。

その結果、検事の証言が正しいと判断する陪審員が多くなりました。

つまり、検事と弁護士が交互に証言をしても証言の順番を変えても、陪審員は一番最後に聞いた証言に強い影響を受けて最終的に判断をするという結論になりました。

このようなことが起こる理由は、一番最後に聞いた内容の方が短期記憶に残りやすいため、最後の情報に影響を受けやすくなるからです。

新近効果は、「終末効果」とも呼ばれています。この名前の方がイメージしやすいかもしれません。

「親近効果」という字は誤字なので間違えないように注意してください

初頭効果と新近効果の影響力

初頭効果とは、最初に提示された情報が全体の印象を決めることで、新近効果とは逆の心理現象です。

印象形成をするときには、第一印象(初頭効果)がとても大切になります。

新近効果 アンダーソン 心理学 模擬裁判実験 初頭効果

基本的には、自分が関心がない人は初頭効果の影響が強く、自分が関心がある人には新近効果の影響が強くなると言われています。

例えば、さんという人に関心がない人は、いくつかの性格の特徴を言われたときに、最初の性格特徴が印象に残りやすいです。

さんという人に関心がある人は、同じように性格の特徴を説明されたときに、最後の性格特徴が印象に残りやすくなります。

初対面の場合は、身だしなみや表情などの第一印象が影響を与えやすく、その印象が後にまで続くことがあるため、初頭効果の影響力があります。

どちらもビジネスの場面に取り入れられていますが、新近効果は会議、商談の場面などで一番アピールしたいセールスポイントを最後に話すことで、相手に強い印象を残すことができるとして活用されています。

 初頭効果についてはこちらをご覧ください!

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