オペラント条件づけの実験で知られるスキナーは、強化スケジュールという強化子を与える時間や間隔に関する研究も行いました。
今回は、強化スケジュールといつまでも行動を続けてしまう消去抵抗について一緒に学んでいきましょう!
強化スケジュールとは
連続強化と部分強化

オペラント条件づけの実験を行ったスキナーは、強化スケジュールに関する研究も行いました。
強化スケジュールとは、特定のオペラント行動(自発的な行動)に対して、どれくらいの時間や間隔で「強化子(報酬)」を与えるのかという規則のことです。
特定のオペラント行動をするたびに、強化子を与えるものを連続強化スケジュールと言います。
一方、特定のオペラント行動が起こるたびに毎回強化子を与えるのではなく、ランダムに強化子を与えるものを部分強化スケジュールと言います。
オペラント条件づけの部分強化スケジュールは、強化と強化の時間間隔や反応回数によって、4つの種類に分けられます。

固定比率スケジュールは、一定の反応数のたびに強化子を与えるものです。
変動比率スケジュールは、強化子を与えるタイミングをランダムに変化させるものです。
例えば、平均10回で1回エサが与えられる場合があるとします。このとき、2回連続でエサがもらえる場合もありますが、10回押しても1回もらえないこともあります。このように、いつエサが出てくるのかの予測ができない場合は、行動の頻度が増えます。
固定時隔スケジュールは、反応の回数に関係なく、一定の決まった時間間隔で強化子を与えるものです。
変動時隔スケジュールは、強化子が出てくるまでの時間間隔をランダムに変化させるものです。
そのほかの強化スケジュール
他行動分化強化スケジュール

他行動分化強化スケジュールは、特定の行動を一定の時間内にしないように強化するものです。省略訓練と呼ばれることもあります。
誤った正の強化によってオペラント行動が高まっているときに、「消去」や「正の罰」を使わずに特定の反応を減らしたいときに有効な方法です。
例えば、10秒に1回レバーを押すことで、エサがもらえるようになっているとします。
この場合は、レバーを押してから10秒間、何もせずに待っていることができれば、10秒が経過したときにもう一度レバーを押すことでエサがもらえます。
しかし、10秒の間に2回も3回も、何度もレバーを押すと、10秒の秒数カウントが行われないので、いつまで経ってもエサはもらえません。
シドマン型回避スケジュール

シドマン型回避スケジュールは、2つの部屋があり自由に移動できるシャトルボックスを使って行われます。
床から電気ショックが出るようになっていますが、音や光など嫌悪刺激が呈示されることを知らせる信号刺激はなく、時間だけを手がかりにする回避学習です。
例えば、部屋を移動しないと5秒ごとに電気ショックが与えられるようになっていて、部屋を移動すると10秒間は電気ショックを避けることができるとします。
電気ショックを避けるために、動物は自分でどれくらいの秒数が経過したのかを考えながら、部屋を移動しなければなりません。
最初は電気ショックを受けますが、隣の部屋に逃げて、また電気ショックを受けるということを繰り返すうちに、電気ショックが来る時間を予測して、電気ショックを回避できるようになっていきます。これを回避学習と言います。
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消去抵抗

消去抵抗は、報酬によってオペラント行動をしているときに、報酬を与えなくなっても(消去しても)、オペラント行動がなくならず持続することです。
部分強化スケジュールでは、強化子が与えられるタイミングがランダムのため、オペラント行動を繰り返すことで、また時間の経過によって、強化子が出てくるという経験をしています。
そのため、強化子が出てこなくなっても、時間の経過やオペラント行動を続けることで、次は出るかも…いつか出てくるかもしれないと考えてレバーを続けるため、オペラント行動の消去は難しくなります。
部分強化スケジュールの中でも、変動比率スケジュールは消去抵抗はとても高いです。
部分強化スケジュールにおいて、学習された反応の消去抵抗が高くなることを、ハンフリーズ効果、部分強化効果と言います。
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