文房具店で赤いボールペンばかりが入れられているところに、一本だけ黒いボールペンが入っていたら、気がついて黒いボールペンの所に戻したりすることはないでしょうか?
複数の物の中から特定の物にだけ反応するのは、人間もそうですが動物も違いを認識して、それに反応することができます。
今回は、複数の刺激の中から違いを見分けて、特定の条件のときだけ反応することを学習する「弁別学習」と、弁別学習に関連する課題について一緒に見ていきましょう!
弁別学習とは?
弁別学習と関連用語

弁別とは、ベルの音には反応するけれど、鈴やトライアングルなどの似たような音には反応しないというように、特定の刺激(弁別刺激)にだけ反応することです。
弁別反応は、信号機で例えると、赤信号では止まり、青信号で進むというように異なった反応をすることを言います。
弁別学習とは、特定の刺激にだけ反応する(弁別)できるようにする手続きのことです。

信号機のある横断歩道を渡ろうと思ったときに、①信号が青になる、②横断歩道を渡る、③無事に横断歩道を渡れた(強化)という一連の流れがあると思います。
このような3つの要素のつながりを三項随伴性と言います。
三項随伴性は、「先行刺激」→「行動」→「結果」によって成り立っています。
青信号であれば安全に横断歩道を渡ることができるため行動の頻度が増加(強化)しますが、赤信号で横断歩道を渡るのは危険なので反応は強化されません。
このように、人が信号の色によって、止まったり進んだりするようになることを、弁別学習と言います。
見本合わせ課題

見合わせ課題(マッチング課題)は、弁別学習の一種で、見本を手がかりにして、複数の比較対象から見本と同じものを選択する課題です。
見合わせ課題は、見本を見ている状態で、見本と同じものを選ぶことができれば成功です。
遅延見本合わせ課題

遅延見合わせ課題は、ワーキングメモリを調べる課題です。
見本を見せてから見本を隠して、時間を空けてから見本と同じものを選ぶことができれば成功です。
象徴見本合わせ課題

象徴見合わせ課題は、見本と選ばなければならない答えが違う課題です。
見本が犬のイラストで、選ぶ選択肢が言葉で「いぬ」や「ねこ」と書かれているなど、全く同じものではありません。
見本が何かを理解して、さらに選択肢の言葉の意味が分かっていないと課題を成功させることができません。
孤立項選択課題

孤立項選択課題は、3つ以上の複数の刺激の中から、1つだけ違う特徴を持っている刺激を選ぶことができるかという課題です。
「犬、犬、猫」であれば、1つだけ違うのは猫なので、「猫」を選ぶことができたら成功となります。
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