【心理学】動いていないものが動いて見える!? 仮現運動とは?

仮現運動 心理学 誘導運動 自由運動 β運動

あなたは、実際には動いていないものが動いているように見えて、びっくりした経験はありませんか?

ゲシュタルト心理学では、ヴェルトハイマーがこの現象について研究をしています。

今回は、仮現運動(誘導運動・自由運動・β運動など)について、一緒に学んでいきましょう!

仮現運動とは?

仮現運動

仮現運動 心理学 誘導運動 自由運動 β運動

仮現運動とは、実際には動いていないのに、動いているように見える現象のことです。

仮現運動は、「広義の仮現運動」と「狭義の仮現運動」があります。

広義の仮現運動は、実際には動いていないものが、動いているように知覚される現象のすべてを指します。

狭義の仮現運動としては、2つの離れた位置にある対象(光や図など)を交互に提示することで、その対象が動いているように見える現象のことで、古典的仮現運動と言います。

動かない光点(部分)がまとまると動いて(全体)見えるため、ゲシュタルト心理学の「全体は部分の総和ではない」という言葉の良い例として挙げられます。

ヴェルトハイマーは初期の研究で、光点の提示時間の効果を検討して、速すぎて動きが知覚されない「同時時相」、1光点の往復運動と知覚される「最適時相」、遅すぎて動きが知覚されない「継起時相」に分類しました。

最適時相の知覚を、「β運動」と言います。β運動は、「狭義の仮現運動」です。

仮現運動 心理学 誘導運動 自由運動 β運動

あなたは、子どもの頃にノートの端にイラストを描いて、パラパラ漫画を描いたとはありませんか?

ひとつのイラストは動きません(部分)が、何枚も書いて連続させる(全体)ことで、動いているように見えますよね。

パラパラ漫画も仮現運動の例で、小さい頃から馴染みがあるものだと思います。

映画やアニメーションは、仮現運動の現象を利用して作られています。

さらに、電光掲示板やネオンサインなどは、光が順番に移動するため、文字が動いているように見える仮現運動です。

広義の仮現運動

誘導運動

誘導運動とは、物理的には止まっているものが、周囲のものが動くことによって、止まっている対象のものが動いているように見える現象です。

例えば、駅で停車している電車に乗っていて窓の外を眺めているときに、向かいのホームの電車が動き出すと、自分が乗っている電車が動いたように感じる場合です。

自動運動

自動運動とは、暗い場所で一点の光をじっと見ていると、実際には止まっている光が動いて見える現象です。

運動残効

仮現運動 心理学 誘導運動 自由運動 β運動 運動残効

運動残効とは、一定の方向に動き続けるものをしばらく見たあとに、止まっているものを見ると逆の方向に動いているように見える現象です。

滝の水が流れ落ちるところを見続けてから、岩や木を見ると、それらが上に向かって動いているように見えることがあることから、滝錯視と呼ばれることもあります。

まとめ

仮現運動は、φ現象やβ運動など、ギリシャ文字が使われているので、ややこしく感じてしまいますよね…。

β運動のほかにも、α運動、γ運動、δ運動などもあります。

仮現運動は、覚えないといけない用語が多くてこんがらがってしまうことがあるかもしれませんが、広義の仮現運動についてはその場面を想像しやすいものもあるので、ぜひイメージを膨らませながら学習してみてください。

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